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2022/01/10 | スタッフブログ

世界一過酷なレースが開催中

みなさん、こんにちは。水守店 営業の松永です。
あらためて、本年もよろしくお願いいたします。

 

毎年、1月に世界一過酷なレースが行われているのをご存知でしょうか。
ダカールラリーという約2週間にも及ぶレースです。
距離は8,000km以上、砂漠や岩山の悪路や市街地も通ります。
緩急の差や砂地、砂利などの路面状況や気候の変化が激しく、最も過酷と言われる所以です。


元は「パリ・ダカールラリー」という名称で、開催され始めた1978年にはフランスのパリからスタートし、セネガルのダカールまで横断していくものでした。
当時は3週間の期間に1万kmの距離を走行、50℃を超える砂漠地帯や0℃の高山地などを経由していたために、まさに冒険ラリーと呼ばれていました。

 

そんな過酷なレースに、Hondaは二輪部門でワークスチームとして参加しています。
車両はCRF450を競技仕様にしているCRF450 RALLYです。
写真は昨年総合優勝をしたCRF450 RALLYです。ウェルカムプラザ青山で展示されていたものです。
参戦の歴史なんかはまた次回触れていきますね。


今現在もレース真っ只中です。
1月1日よりスタートし一日平均600km、最長で830kmもの距離を走行していきます。
一日に830kmというと、静岡県~青森県くらいですかね。

<レース日程>
1日 834km
2日 546km
3日 585km
4日 554km
5日 707km
6日 563km
7日 653km
8日 レストデー(休み)
9日 700km
10日 828km
11日 490km
12日 757km
13日 500km
14日 676km

 

簡単にルールにも触れておきましょう。
ダカールラリーは参加する車両によって区分分けされます。
AUTO/CAR 四輪 3,500kg未満の車重。
Camion/TRACK 四輪 3,500kg以上の車重。いわゆるトラック。
Moto/BIKE 二輪
Quad 四輪バギー、全地形対応車
Original by MOTUL 個人参加者(サポートスタッフを雇わない方)

各車両区分のなかにもクラス分けがされています。
BIKEの場合、ドライバーのクラス分けとして、グループ1(エリートクラス(総合トップ10入りもしくはステージ優勝経験者))とグループ2(ノンエリートクラス)。
さらに車両のクラス分けとしてクラス1(改造範囲の広い区分)とクラス2(改造範囲の狭い区分)に分けられます。


レースと言ってもこのダカールラリーは一斉にスタートするわけではありません。
走行したタイムを競うため、1台ずつ一定の間隔をあけてスタートしていきます。

コースは競技区間のSS(Special Stage)と移動区間のリエゾンに分かれます。
SSでは速度無制限、リエゾンは速度制限(法定速度)があり規定時間内で走行しなければいけません。
SSではいくつかチェックポイントがあり、これを未通過のままだとフィニッシュ後にペナルティでタイム加算されます。
チームはビバークと呼ばれる宿泊地をメインにし、チームはスタート後にこのビバークにトラックで向かいます。

 


コースは道なき道をA→B→Cのように毎日移動していきます。
競技車両にはナビなどはなく、運営よりロードブックと呼ばれる書類をスタート開始直前に配布されます。
このロードブックとは、スタート地点からの距離、分かれ道などの図式化をさせている巻物のような書類です。
目標物(山、岩、家など)をイラスト化、方位を0°~359°で数値化もしています。
四輪車の場合はドライバー(運転者)とコ・ドライバー(助手)がいるため、ルート構築などはコ・ドライバーになりますが、
二輪車の場合は、走行中にドライバーが一人でルート構築などをしなければいけないため、ロードブックの解読能力も必要になります。
車両にはコンパスのみ装備しているので、ロードブックとコンパスを頼りに自分の位置を把握しながら進んでいかなければいけません。
ちなみに車両にGPSは装備されていますが、運営側が位置の把握などの管理をするためだそうです。

 

他にもエンジン交換やピストン交換によるタイムペナルティーや、マフラーなどの音量制限違反のある場合はタイムペナルティ+罰金というルールもあるようです。

 

残り日数は少ないですが、一緒にホンダチームを応援しませんか!

 

Hondaのダカールラリーの情報はコチラからご覧いただけます↓
https://honda.racing/ja/rally

 

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